認定介護福祉士と介護福祉士にはどんな違いがある?

2023年12月7日

2015年に新しく創設された資格である認定介護福祉士ですが、介護福祉士とはどんな違いがあるのでしょうか?

まず資格の取得方法に違いがあります。認定介護福祉士は民間による資格で介護福祉士は国家資格です。国家資格である介護福祉士の資格を取得するためには国の定める試験にパスしなければなりません。一方、認定介護福祉士の資格を取得するためにパスすべき試験はありません。定められた研修を受講することで認定介護福祉士の資格を取得できます。そして、これら二つの資格を取得するためには条件も定められており、一定期間の実務経験を積んでいることが求められています。

介護福祉士は国家資格で試験があるのに対し、認定介護福祉士は民間資格で試験もないため、認定介護福祉士の方が簡単に取得できそうなイメージがあるかもしれませんが、実際には認定介護福祉士の方が上級の資格になります。例えば資格取得の条件となる実務経験を見ると、介護福祉士になるためには介護職として3年以上の実務経験が求められますが、認定介護福祉士になるためには介護福祉士として5年以上の実務経験が必要になります。

認定介護福祉士の仕事と介護福祉士の仕事にも違いがあります。介護福祉士がメインで行う仕事は施設利用者の物理的・精神的な援助や介護になります。一方、認定介護福祉士も施設利用者の介護業務は行いますが、それに加えて施設で働くスタッフの育成、介護施設の運営や管理などのマネジメント業務も行います。認定介護福祉士は介護施設で管理職として働くケースが多いです。なお、【認定介護福祉士】活用ガイドでも関連情報が掲載されていましたので、一緒に読むとより知識が深まると思います。